Ginpaの甲状腺がん闘病ブログ

三十路過ぎ(女)の育児中甲状腺がん闘病記録です

入院② 手術日

こちらの記事の続きです。

入院① 持ち物と入院当日のもろもろ - Ginpaの甲状腺がん闘病ブログ

前日夜9時からの絶飲食を指示されていましたが、お菓子を持ってきていたのでうっかり食べ飲みしないように気をつけるのが大変でした。

 

当日11時からの手術で10時半に手術着とT字帯へ着替え。

その前、1時間ほどはトイレを我慢していました。カテーテルのチェックに残尿を使うためみたいです。

 

さて、いざ手術の10分ほど前に手術室へ移動ですが、歩けるのになぜか車椅子でした。「全然元気なのにな〜」と思いながら看護師さんに車椅子を押してもらって移動しました。

手術室へ移動した後は、仰向けに寝た後、血圧計やなんやらが装着されます。

酸素マスクをつけた後、麻酔が注入されたようでその後は目覚めまでワープしました。

私の場合はほんとにワープって感じで、「(あれ?終わった?さっき目を瞑ったのに??)」で、おきた瞬間からの記憶がある派でした。いつの間にか突っ込まれていた呼吸用の管を喉から抜かれる時はちょっとごふっとしました。ここでまた酸素マスクに戻りました。

A先生がいたので、「リンパはどうでしたか?」とガラガラ声で尋ねると、

「取りました」と簡潔なお返事を頂きました。

やはり、リンパ転移だったようです。

しかし、手術中の甲状腺臓器の断面確認によりがんの部位が片側に寄っていたため、半分ほど甲状腺は残ることとなりました。

事前に相談した際の希望通りとなりました。

 

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事前の希望

「出産後間もない時機であり、授乳の継続を望むことから、手術中の検査結果に問題なければ、出来るだけ半摘として入院期間を短くしたい」

 手術前の診察と術前検査まで - Ginpaの甲状腺がん闘病ブログ

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その後、大部屋に戻ってからは起き上がれないので、まあ暇です。

手は動かせたので、家族や友人に終わったメールをして時間を潰していました。

その後、持ち物に書いたストローが活躍。管が入っていた影響で喉が乾くので、用意していたペットボトルのお茶を看護師さんの監視のもとがぶ飲みです。術後1時間は、麻酔の影響による誤飲を防ぐため飲めなかったのです。

心底美味いお茶でした。

その後3時間ほどで酸素マスクが外れました。ゴムが痒かったのでこれも嬉しかったです。

 

あと首から二本の血の管が出ていてなんじゃこりゃ。後で聞くと、手術部位付近の不要な血(ドレイン)を排血する管だったようです。

次の日、主人に聞くと術前にちゃんと説明されていたとのこと。(阿呆は聞いていなかったようです、反省。)

 

その夜は本当に暇でした。

あとリンパ郭清の影響か、右側の首のリンパのライン全体に麻痺した感覚が及んでいて、そこを中心に首が凝り固まっていたので、それが辛かったです。

 

手術には直接関係ないですが、授乳せずに6時間放置していた胸が張って苦しかったので、看護師さんに明け方まで何度か搾乳して母乳を捨ててもらっていました。

出産、産後とがん治療② 母乳育児継続のために〜出産前から退院まで

今回は以下記事の続きです。

母乳の話ばかりです。

出産、産後とがん治療① 母乳育児は継続したい! - Ginpaの甲状腺がん闘病ブログ

 

 

検討プロセス 

まず、母乳継続のためどういう進め方でいくか、今回私が行った検討プロセスです。

 

① 母乳育児をする上での母子分離についてネットでざっと調べました

私はこちらのサイトさんを主に参考にさせてもらいました

最強母乳外来・フェニックス

※母乳育児を推進されている助産師さんのブログです。ブログ内記事中に転載してよい旨の記載があったため載せたのですが、もし問題があればご指摘頂ければ幸いです

 

② かかりつけのクリニックの助産師さんにバースプランの相談の際に改めてフォローのお願いをしました

ここで方針を決めて終わり、にならなかったのは、出産前では出産後の母乳分泌の経過が不明であるためです

 

③ 出産直後、生まれたばかりの娘とクリニックの助産師さんと共に母乳分泌、直母の出来を確認し、ざっとした進め方を決めました

 

④ 出産後、県の助産師会の無料相談電話でアドバイスをもらい、追加の知識をゲットしました

 

⑤ 1ヶ月検診時に母乳分泌と娘の体重増加を診てもらった上で、進め方を最終確認しました

 

⑥ 手術入院する病棟の看護師さんに入院中のフォローしてほしい内容を事前に伝え、OKをもらいました

 

入院までの準備

さて、実際の準備ですが、


① 必要物資の購入
哺乳瓶、ミルトン、搾乳機
(哺乳瓶は産院でいくつかお借りして試しに成功したものと同じ型番を購入しました)
(搾乳機も産院で相談して試しに使ってから購入を決めました。自動搾乳機は高価なのでレンタルもあるらしいです。)


② 入院中、哺乳瓶を使える様にするため、大体一日一回娘に搾乳を哺乳瓶で飲んでもらう


③ 一日一回追加で搾乳しておき、搾乳貯金を術前検査までに最低二日分貯めておく

 

入院時の対応方法

以上の準備でもって、入院中は以下の対応をとりました。

・直母と同じ頻度で搾乳して分泌を維持する

・分泌を少しでも良くするオキシトシンを出すために、娘の動画や写真を見ながら搾乳する

・搾乳は病棟の看護師さんにお願いして即冷凍してもらう

・冷凍搾乳は保冷バッグを持った主人や両親にキャリーしてもらって、娘はそれを哺乳瓶で飲む

 

私の実録 

先の記事の通り、私は母乳の分泌が多い方だったみたいです。(産前に行っていた乳頭マッサージやマタニティビクスが良かったのかもしれません。)

また、入院時期がまだ娘に吸啜反射の残る生後1ヶ月ちょいのころでした。

今回書いた記事の内容はそんな私に合わせた準備であり、もしかすると合わない方もいらっしゃるかもしれません。

 

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ちなみに産後1ヶ月の検診までの完全母乳による直母の実績と娘の育ち具合はこんな感じでした。

・授乳回数 8回/日 ※母乳にしては少ない方だと思います

・出生時体重 2.8kg

・最低体重 2.6kg

・生後30日体重 4.05kg

(最低体重からの体重増加 50g/日)

女児にしてはバキューム吸で、結構順調でした。

 

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こういう状況の中、私が不在の間は、冷凍搾乳を解凍し、私以外の主人や両親に与えてもらいました。

 

PET検査後や手術直後の麻酔が残る状態では、母乳を飲ませる用にすることが出来ないので、そこは搾乳貯金を使いました。

その間、分泌の維持と乳腺トラブル防止のため、搾乳は続けて捨てました。

禁止期間は、PET検査後も手術後も次の日までで済んだ(先生方の許可が出た)ので良かったです。

 

ちなみにCT後は捨てずに飲ませています。

技師の先生に「今回の造影剤は医学的には授乳に影響しない事が分かっています」と仰っていただいたためです。

「気になるなら捨てるのは患者さんの自由ですが、、」と言われましたが、

「医学的根拠で大丈夫なものに私の感情を挟んでも特に意味はないな〜」として搾乳貯金を消費せずに済みました。

ただ、もし同様のケースになられる方も担当の主治医や技師さんにご確認は取って頂ければと思います。

 

当時、飲めりゃなんでもいいうちの娘は搾乳だろうが母親以外だろうが、素直にゴクゴク飲んでくれ、非常に助かりました。(このときは。その後もう一度入院することになるのですが、生後三ヶ月が過ぎ娘の気分も変わり別の苦労が追加されました。。それはまた別の記事にアップします。)

 

そしていざ退院!直母再開!

トラブルなくうまくいきました〜(○´3`)ノ

毎日のキャリーに動いてもらった家族とこだわりのなかった娘とフォローして頂いた看護師さん様々です。

 

それでも離れている期間があったために、分泌量はやや落ちてしまっていました。再開後、ずっと吸ってもらっているうち1ヶ月程度で回復しましたが。

 

 

 

 

入院① 持ち物と入院当日のもろもろ

帝王切開での出産から1ヶ月と一週間ほど、がんの疑いが発覚した細胞診の判断結果を聞いた時から5ヶ月ほどが過ぎていました。

 

持ち込んだものとしては、

・下着

・洗濯用洗剤

・指定のT字帯

・調整用のカーディガン

・帰りの着替え

・洗面用具、綿棒、化粧水など

・サンダル

・ハンドタオル、バスタオル

・ハンガー

・何かと使うビニール袋

・ティッシュは箱で

・ウェットティッシュ

・ストロー

・コップ、ハシ、食器用洗剤とスポンジ

・暇つぶし本

・暇つぶし3DS

・充電器

・ミルトン

・搾乳機

・母乳バッグ

 

ミルトンと搾乳機と母乳バッグは、母乳育児継続のためのものです。

出産、産後とがん治療② 母乳育児継続のために〜出産前から退院まで - Ginpaの甲状腺がん闘病ブログ

寒がりで、レンタルの入院着だけでは無理だったのでカーディガンは必須でした。

あと、術後、ロクに首を動かせない時にストローが助かりました。ペットボトルにさせる長い長さのものを選んで持っていきました。

暇つぶしで本は読んだん ですが、DSはなんか面倒で結局やらなかったですね。

あとは一定期間風呂に入れないので、拭き取り系の化粧水と水のいらないシャンプーは持っていきました。

まあ最近の病院はどこもコンビニがあったりするので、忘れ物があってもそこで揃えれたりしますが、、

 

まず、入院当日(手術前日)に麻酔科の説明と歯科健診がありました。

全身麻酔時の管注入の際、弱い歯があると欠けてしまったりするので、その前確認のための歯科健診だそうです。

虫歯なし!ここ5年ほど歯医者行ってなかったですが、ヨカッタ。

 

その後、術前検査の結果連絡と手術内容の説明のためA先生からお話がありました。

このときは主人も同席しています。

 

まず、CTの結果から見ると、A先生「メインの腫瘍の近くのリンパに腫れが1つ見える」とのこと。

リンパ転移の可能性があるので、手術中に判断し、悪ければ取り除いてリンパ郭清する段取り、と説明を受けました。それ以外、胸部に転移は無し。

甲状腺乳頭がんは比較的進行が遅いですが、隣接するリンパへは容易に転移するらしいです。

内心、転移と聞いてドキっとしましたが、ネット上で見た情報と同じだったので特に驚きはしませんでした。

というか、見えない極小がんをほっておくよりいっそのこと郭清してスッキリしてもらった方がいいかな〜と考えてはいました。

 

その後、手術のリスクの説明を受けましたが、放っておくほうがリスクが高いのは理解しているので、色々な同意書にサインしました。

副作用の説明と同意書多いですね。。ざっと思い返しただけでも、

・説明をちゃんと聞いて理解しましたの同意書

全身麻酔のリスク理解の同意書

・手術中、術後に起こり得ることへの理解の同意書

   - 反回神経などの神経や声帯を傷つける恐れ

   - 出血によるリスク

   - 乳糜ろう漏れのリスク

   - 術後の低カルシウム症

   - 術後の甲状腺機能低下症

後々の訴訟を回避するためかと思いますが、大変ですね。

 

入院当日(手術前日)のもろもろでした。

 

 

 

 

 

 

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出産、産後とがん治療① 母乳育児は継続したい!

今回の記事では出産と産後に、がん手術までに行ったことを書いていきます。


出産する病院は、甲状腺がんでお世話になっている大学病院とは別の個人クリニックでした。

 

もちろん、私の甲状腺がんのことはクリニックの先生に伝えています。

がんの疑いが分かった時点で、A先生にクリニック先生向けのお手紙(産後に手術するという治療方針の連絡)を書いてもらいました。

 

ただ、ここで産婦人科医と耳鼻科医であるA先生の間で何か連携がなされたかといえば、特に何も無かったと思います。

 

また、出産自体も他のがん治療をされていない方と全く同じ対応でした。私側も産科のお医者さん側も。

 

妊娠中に妊娠そのものに影響するがん治療が無かったことは以下記事で簡単に書きましたが、それは出産時にも同じ事であったためですね。

妊娠中のがん治療 - Ginpaの甲状腺がん闘病ブログ

 

ただ、二人目は事情が違ってきそうです。
A先生より、「甲状腺全摘したあとなので、甲状腺ホルモンの値が妊娠に影響する可能性がある」と聞きました。

処方されるホルモン剤などの量の調整が必要なのかな?とか思っていますが、詳細はまだ勉強してません。

もしこれから先の妊娠を望む時期となった場合、あるいは妊娠した場合はA先生とクリニックの先生双方に相談して、妊娠中の方針を決めることになると思います。

 

さて話は戻りますが、今回一点だけ産婦人科クリニックの方に相談したことがあり、それはがん手術入院時の母乳についてでした。

がん治療中も、母乳育児を継続することを私は望んでいました。

甲状腺乳頭がんの場合、治療が手術のみで化学療法などがなければ、退院後の授乳自体に問題はありませんが、入院中の母子分離状態でも母乳の分泌を継続する努力が必要ではあります。

大学病院側の病棟看護師さんからも、その辺りケアの手法はかかりつけのクリニックの方に相談してくださいと事前に言われていため、クリニックのバースプランに書いておきました。

そしてクリニックで言われたことをまた出産前と出産後に大学病院の看護師さんへ入院前に伝達、、「伝書鳩か私は/(^o^)\」とか思ってました。

がん治療と出産の病院を同じにしておけば、この辺の連携はスムーズだったかもしれません。

しかし家から一時間以上かかる大学病院では遠いことそのものによるデメリットの方が大きいと当時は判断してましたし、実際出産を終えた今もそう思っています。

 

がん手術の入院までの母乳継続についての準備と入院中の母乳ケアに関するレポは、次回以降の記事にアップする予定です。

 

あ、あと今回私は母乳継続でケアの相談をしていましたが、仮に母乳を止めるとなっても相談は必要だったと思います。

自分は母乳の分泌が運良くすこぶる良かったのですが、自己判断で止めると荒ぶるおっぱいによって乳腺炎などのトラブルを起こしていたかもしれないですし。

 

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余談ですが、、Ginpaの出産は帝王切開でした。

出産後、傷自体の痛みと後陣痛と麻酔切れかけで動かせない下半身の痺れが合わさって、思ったよりもめちゃめちゃ痛かったです。

この後、甲状腺の摘出手術は2回行うことになるのですが、術後の辛さは甲状腺手術より帝王切開の方が何倍も上に感じました。

2度とやりたくありません(笑)まあ第2子望んでますけどね。うひー(*゚∀゚)

がんであることの告白について

甲状腺乳頭がん(疑い)であることを同居の家族以外に言うべきかどうか少し悩みましたが、悩んだのは3分くらいで、結局「信頼関係が構築できている人たちには必要であれば言おう」と決めました。

 

通院や手術入院がちょくちょくありますが、私の場合ちょうど産休育休に重なるため、会社への連絡はほとんど不要でした。

余計な心配をかけてしまうことや仕事の調整の手間をかけてもらうことがなかったので、この点についてはラッキーだったかなーと思っています。

 

まあこの病気が見つかったそもそもが、「こどもが出来たしちゃんとした検査を受けよう」でしたから、「お腹の中の娘に病気を見つけてもらった」ようなものですしね。

この言葉は主人からの受け売りですが、、

 

と言うわけで、育児をサポートしてもらう両親、義理の両親、きょうだいたち、出産後会う約束をしていた近しい友人、出産前後の様子を伺ってくれた上司 には伝えました。

伝える際に、「やっぱりみんな「がん」て名前にびっくりするのかな〜」と思ったので、

・病気の正確な情報(進行性が緩やかでかなり予後がよいがん)を伝える

・予後が良いことが分かっているので、とても前向きな気持ちで治療に当たっていること

を言うようにしました。

 

やっぱり心配はかけてしまったけど、「早く見つかってよかったね」とか「生まれる前から娘ちゃんは偉いね(がん発見のきっかけが妊娠だったので)」とかのプラスの言葉をかけてもらえたので、良かったと思っています。

みんな優しいなあ〜。

手術前の診察と術前検査まで

さてこれまでの記事で書いた通り、出産を待ってからの手術となります。

それまで時間が空くあいだ、一度経過観察の診察があり、また出産後は手術までに術前検査を行うこととなりました。

 甲状腺がん告知まで① 健康診断で引っかかる - Ginpaの甲状腺がん闘病ブログ

 甲状腺がん告知まで② 近所の耳鼻咽喉科で再検査 - Ginpaの甲状腺がん闘病ブログ

 甲状腺がん告知まで③ 大学病院での細胞診といよいよ結果の告知 - Ginpaの甲状腺がん闘病ブログ

 

時系列的には以下の10月と12月の段階です。

 

6月末 健康診断で引っかかる

7月初 近所の耳鼻科で再検査

7月中 近所の耳鼻科再来

7月末 大学病院初受診

8月頭 大学病院再来、がんの疑い告知

10月 経過観察のための診察

11月 出産

12月 術前検査

1月 入院、手術

 

10月の経過観察はエコーと診察のみでしたが、エコーから見る腫瘍の大きさに特に変化は見られずの安心の結果でありました。

大きくなっていれば、ハイリスクの腫瘍である可能性が高まります。

 

この日は、前回よりももう少し具体的に手術後の流れをA先生に聞いています。

 

入院期間は一週間かあるいは二週間程度であるが、これは甲状腺摘出の程度で変わる

・摘出部位の決定は、エコーやCT検査では判断できず、手術中に腫瘍がどこまで及んでいるかを確認してから行う

・半摘であれば、抜歯を待っての退院であり、一週間程度

・全摘であれば、投薬とカルシウム値の安定度合いを測るためとして二週間に伸びることが多い

 

ここで、私の患者としての希望を

「出産後間もない時機であり、授乳の継続を望むことから、手術中の検査結果に問題なければ、出来るだけ半摘として入院期間を短くしたい

と述べています。

これが後の入院、手術の顛末に影響するのですが、それは次回以降の記事で書いてゆきたいと思います。

 

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さて経過観察よりもボリュームが大きいのがもろもろの術前検査でした。

PET検査で1日、CT検査とそれ以外の術前検査で1日の計2日かけました。

 

PET検査は放射性薬剤を使うため、投薬後24時間は赤ちゃんに触ることと授乳ができませんでした。

そして次の日は、以下の項目。

・CT検査

・レントゲン撮影

・採血

・肺活量

大きい病院だからでしょうか、各検査場所がバラバラで、なんかどっと疲れたのを覚えています。。

妊娠中のがん治療

以下の記事にも書きましたが、甲状腺乳頭がんの疑いが発覚した時で妊娠6ヶ月、摘出手術は出産後1ヶ月の時に行いました。

 

 甲状腺がん告知まで③ 大学病院での細胞診といよいよ結果の告知 - Ginpaの甲状腺がん闘病ブログ

 

この甲状腺乳頭がんが妊娠に影響したかといえば、、恐らく特に何もなしだったであろうと思います。

 

甲状腺ホルモンの値に影響する病気ではなく、しこりとして存在するだけだったためです。

また何か薬の投与やお腹の中の人に影響する様な検査もしませんでした。

 

生活する上でも、妊婦として気をつけるべき食生活とか運動をするだけで十分健康的ですから、がん患者として追加では何もしませんでした。

 

これは非常に進行性リスクの小さいこのがんであるからこそのものだと思います。

 

むしろ、「お腹の子のために頑張ってちゃんと治すぞ!」と腹をくくって前向き?な気持ちでいたことが一番重要だったようにも思います。

 

少し気になるのは乳頭がんの遺伝性の有無のですね。

まだよく調べていないので、次の機会にでも先生に確認してみます。

甲状腺がん告知まで③ 大学病院での細胞診といよいよ結果の告知

近所の耳鼻咽喉科でエコーしてからまた一週間後、県内の大学病院を受診しました。

後の話ですが、ここの病院で甲状腺全摘の手術をしてもらうことになります。

 

まず受付と簡単な問診、触診の診察+エコーをこちらの病院でも診られました。その時の先生(A先生とお呼びします。)に今現在も担当医として、メインに診てもらっています。

淡々とした話と進め方ですが、分かりやすくハッキリした治療の方針や結果を言ってもらえるので信頼しています。

 

その後細胞診のための注射をA先生自身にしてもらいました。

仰向けに寝転んで、注射針をしこりにぶっ刺して、しこり部分の細胞を取るわけですね。

痛みはほとんどないと書いているサイトもありましたが、、えーと、私的には採血よりもちょい痛いくらいの感覚グリっとした感触を受けました。痛みなんかの感じ方は人それぞれだと思いますが。

ただ一回目が終わった後、A先生、

「ごめん。うまく取れなかったからもう一回させて(´・ω・`)」

流石に二回似た場所にブッすんは結構痛かったですぞ!

しばらくは刺されたところがジンジンしていました。

 

最後にもう一度診察室でお話しがありましたが、

甲状腺のしこりは良性であることが割合として多いです。ただ悪性であることもあるので、今回の細胞診でその辺りを判断します。」といっていただいたので、呑気な私の脳内では、

「ほとんど良性なんでしょ〜次の結果確認でようやく病院通いも終わりかー(´∀`)」としか考えてませんでした。

 

結果はこれまた一週間後になるので、この日も次を予約して帰りました。

 

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そしていよいよ細胞診の判定日。

たまたま仕事が休みだった主人と一緒に病院へ行きました。

 

この日ももう一度エコーで確認されたあと、先生とのお話しになりました。

A先生「細胞診の判定には五段階あります。」

私「(あれ?なんの説明?)」

A先生「1と2が良性で4と5が悪性です。3はそのあいだで良性と判断できない場合です。」

私「(へー。詳しい説明だなあ。)」←阿呆。

A先生「Ginpaさんは細胞診から3の判定でした。エコー結果と合わせると悪性の可能性が高いので、手術によって摘出した方がいいでしょう。」

私「そうなんですか。。(マジか。。)要はいわゆる「がん」ですか?」

A先生「「がん」ですね。」

ここで初めて自分に「がん」があるかもしれないという認識に至りました。

どんだけ呑気なんだと呆れられそうではありますが、本当にその瞬間まで、自分にがんが降りかかるとは考えもしていなかったのです。

 

ただ、先生の話し方があまり深刻になりすぎず、かといってちゃらけたわけでもない起伏のないトーンだったため、思いの外冷静に聞いていました。

主人に後で聞くと、彼も同様の印象を先生から受け、また私のテンションが全然平静で変わらなかったため、彼も冷静に聞くことが出来たそうです。

 

がんを告知されるときの先生の印象とか雰囲気って重要ですね。

患者さんによってどのような話され方をしてほしいかは、様々と思いますが、私にはA先生の飄々とした一定トーンが合っていたようです。

 

A先生のその後の話をまとめると、

・精確には甲状腺乳頭がん」の疑い

・過去の同様の診断結果だった患者さんはほとんどが悪性だった

・一般的ながんのイメージと異なり、このがんは若いほどリスクが低く、また進行性が遅い

・よって、生存率は5年ではなく10年で見ていくことになる

甲状腺乳頭がんの治療は、抗がん剤放射線治療ではなくまず手術による摘出が基本

・妊娠中は手術に必要なPETやCT検査ができないため、出産後に手術することになるが、進行性の遅さからまずリスクは低いだろう

・PETとCT検査で摘出部位の確認を行うが、手術時に部位を開いてみてから最終決定する

・全摘の場合、甲状腺の機能の代わりとなる薬を一生飲み続けることが決定する(亜全摘の場合は薬を無くせる可能性もあるが、再発リスクはもちろん全摘の方が低い)

・薬はただのホルモン剤なので、授乳には影響しない

・産後1ヶ月は体の負担が大きいので、それ以降の手術になる

 

ちなみにこの時で、私は妊娠6ヶ月でした。

つまり摘出の手術まで5ヶ月以上あることになりますが、お腹の子の安全と進行性リスクの低さから、納得して出産以降の手術日程で合意しました。

手術までの間にもう一度エコーでの検診予約と、実際の入院手術日の予約を行って帰りました。

 

この日、ある程度やることは決まったので、あまり暗い気持ちにはなりませんでした。

甲状腺がん告知まで② 近所の耳鼻咽喉科で再検査

健康診断後の再検査の病院は希望のところで紹介状を書くと言ってもらえたので、近所の耳鼻咽喉科をお願いしました。

耳鼻咽喉科甲状腺を見てもらえることもこの時初めて知りましたが、、

甲状腺がん告知まで① 健康診断で引っかかる - Ginpaの甲状腺がん闘病ブログ

 

この時は内心「なんもないだろうにめんどくさいなぁ〜_(:3 」∠)_」

でした。それを主人に言うと、

「こどもにも自分にもなんかあったらどうする。何もないならないで安心が増えていいだろうが、いってこい。」

的に言われたのでしぶしぶ受診を決意。

 

今は本当に主人に感謝してます。

あと、自分の阿呆さを反省しています。

 

予約した耳鼻咽喉科へは、健康診断から一週間後に行きました。

その日は採血とエコー日の予約。採血結果が委託らしく、一週間程度かかるので、結果が出る辺りの日程でエコー予約をして帰りました。

 

✳︎

 

一週間後、近所の耳鼻咽喉科2回目の受診にて。

まず、先生から血液検査の説明。
甲状腺ホルモンを確認するものでFT3とFT4、TSHを見ましたが、結果異常なし
(検査結果は失くしてしまい正確な値は分からなくなっちゃいましたが、、←バカ)

その後のエコー検査
仰向けでジェルをつけられて当てた機械を結構長い間グリグリ。(時間ははかっていませんが、自分的には何分にも感じました。)

エコーなんて妊娠中の検査でしかされたことがなかったので、先に血液検査の問題なし結果も出ているし「甲状腺付近は見辛いのかな?えらく時間のかかる見方するんだなあ」くらいにしか思っていなかったのですが。

さて、検査が終わり「これで終わりだろう」と思って先生のお話を聞く段になったところ、

先生「血液検査結果は良好でホルモンの異常ではないね〜。

ただ2センチくらいのしこりがあるね。

エコーだけでは詳細分からないので、大きい病院で細胞診ていう検査受けてね〜(´∀`)うちは小さいからその検査できないんだよ〜(´∀`)」

私「(あれ?健康診断では血液検査とエコーだけって話じゃなかったかな、聞き間違いかもしんないからまあいいか)わ、分かりました〜」

先生の説明も軽い感じだったので、この時も特に疑いもなく、面倒だと思うだけ。

エコーでがんの疑いが分かる場合もあるとのちにネット検索で見たので、もしかするとこの時すでに先生は何か思うところあったのかもしれません。先生本人に確認はしてないですが。

その日また県内の大学病院の耳鼻咽喉科の紹介状を書いてもらって帰りました。
大学病院の予約はここからまた一週間後でした。

 

甲状腺がん告知まで① 健康診断で引っかかる

まずは、がんが発覚(正確にはがんの疑いが発覚)するまでの過程を振り返って行きたいと思います。

 

私の場合、自覚症状は全くありませんでした。

というか、甲状腺がんの場合、そういう方も多いみたいですね。

 

最初のきっかけは、会社の年一定期健康診断での触診でした。

 

その年から見てもらうお医者さんが変わっています。その人曰く、、

「ん、、?なんだか喉の右側に腫れがあるみたいですね。甲状腺に何かある、かも、しれません。私は専門ではないので、甲状腺の専門医に診てもらうのがよいと思います。要再検査にチェックしておきますね〜(^_^)

たぶん血液検査とエコーでちゃんとしたことが分かると思いますよ〜(^_^)」

と、ホワッとした感じで言われました。

 

私自身も、

「まあ前年までなんも言われなかったし、放っておいてもいいんじゃね?」

くらいの気持ちでいましたが、ちょうどその時は娘妊娠中

万が一、億が一何かあったら後悔するし、再検査受けなさいに従うことにしました。