Ginpaの甲状腺がん闘病ブログ

三十路過ぎ(女)の育児中甲状腺がん闘病記録です

甲状腺がん告知まで③ 大学病院での細胞診といよいよ結果の告知

近所の耳鼻咽喉科でエコーしてからまた一週間後、県内の大学病院を受診しました。

後の話ですが、ここの病院で甲状腺全摘の手術をしてもらうことになります。

 

まず受付と簡単な問診、触診の診察+エコーをこちらの病院でも診られました。その時の先生(A先生とお呼びします。)に今現在も担当医として、メインに診てもらっています。

淡々とした話と進め方ですが、分かりやすくハッキリした治療の方針や結果を言ってもらえるので信頼しています。

 

その後細胞診のための注射をA先生自身にしてもらいました。

仰向けに寝転んで、注射針をしこりにぶっ刺して、しこり部分の細胞を取るわけですね。

痛みはほとんどないと書いているサイトもありましたが、、えーと、私的には採血よりもちょい痛いくらいの感覚グリっとした感触を受けました。痛みなんかの感じ方は人それぞれだと思いますが。

ただ一回目が終わった後、A先生、

「ごめん。うまく取れなかったからもう一回させて(´・ω・`)」

流石に二回似た場所にブッすんは結構痛かったですぞ!

しばらくは刺されたところがジンジンしていました。

 

最後にもう一度診察室でお話しがありましたが、

甲状腺のしこりは良性であることが割合として多いです。ただ悪性であることもあるので、今回の細胞診でその辺りを判断します。」といっていただいたので、呑気な私の脳内では、

「ほとんど良性なんでしょ〜次の結果確認でようやく病院通いも終わりかー(´∀`)」としか考えてませんでした。

 

結果はこれまた一週間後になるので、この日も次を予約して帰りました。

 

✳︎

 

そしていよいよ細胞診の判定日。

たまたま仕事が休みだった主人と一緒に病院へ行きました。

 

この日ももう一度エコーで確認されたあと、先生とのお話しになりました。

A先生「細胞診の判定には五段階あります。」

私「(あれ?なんの説明?)」

A先生「1と2が良性で4と5が悪性です。3はそのあいだで良性と判断できない場合です。」

私「(へー。詳しい説明だなあ。)」←阿呆。

A先生「Ginpaさんは細胞診から3の判定でした。エコー結果と合わせると悪性の可能性が高いので、手術によって摘出した方がいいでしょう。」

私「そうなんですか。。(マジか。。)要はいわゆる「がん」ですか?」

A先生「「がん」ですね。」

ここで初めて自分に「がん」があるかもしれないという認識に至りました。

どんだけ呑気なんだと呆れられそうではありますが、本当にその瞬間まで、自分にがんが降りかかるとは考えもしていなかったのです。

 

ただ、先生の話し方があまり深刻になりすぎず、かといってちゃらけたわけでもない起伏のないトーンだったため、思いの外冷静に聞いていました。

主人に後で聞くと、彼も同様の印象を先生から受け、また私のテンションが全然平静で変わらなかったため、彼も冷静に聞くことが出来たそうです。

 

がんを告知されるときの先生の印象とか雰囲気って重要ですね。

患者さんによってどのような話され方をしてほしいかは、様々と思いますが、私にはA先生の飄々とした一定トーンが合っていたようです。

 

A先生のその後の話をまとめると、

・精確には甲状腺乳頭がん」の疑い

・過去の同様の診断結果だった患者さんはほとんどが悪性だった

・一般的ながんのイメージと異なり、このがんは若いほどリスクが低く、また進行性が遅い

・よって、生存率は5年ではなく10年で見ていくことになる

甲状腺乳頭がんの治療は、抗がん剤放射線治療ではなくまず手術による摘出が基本

・妊娠中は手術に必要なPETやCT検査ができないため、出産後に手術することになるが、進行性の遅さからまずリスクは低いだろう

・PETとCT検査で摘出部位の確認を行うが、手術時に部位を開いてみてから最終決定する

・全摘の場合、甲状腺の機能の代わりとなる薬を一生飲み続けることが決定する(亜全摘の場合は薬を無くせる可能性もあるが、再発リスクはもちろん全摘の方が低い)

・薬はただのホルモン剤なので、授乳には影響しない

・産後1ヶ月は体の負担が大きいので、それ以降の手術になる

 

ちなみにこの時で、私は妊娠6ヶ月でした。

つまり摘出の手術まで5ヶ月以上あることになりますが、お腹の子の安全と進行性リスクの低さから、納得して出産以降の手術日程で合意しました。

手術までの間にもう一度エコーでの検診予約と、実際の入院手術日の予約を行って帰りました。

 

この日、ある程度やることは決まったので、あまり暗い気持ちにはなりませんでした。